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天気や気圧の変化が身体に与える影響「気象病」

2020-01-21 07:00:55

「頭が痛いと思ったら低気圧が近付いていた」「雨の日は頭が痛くなる」「台風が近付くと喘息の発作が出る」「梅雨時は古傷が痛む」等々、天気によって体調不良を訴える人が皆さんの周りにもいませんか?

 実は私もその当事者。小さいころから雨が降る2~3日前になると身体が痛くなり、痛くなる部位はその時によって異なるので、一部が痛くなる時もあれば、全身が痛くなることも。あまりの痛みに泣いては親を困らせていました。

でも当時は原因不明。骨に異常があるわけでもないし、外傷もなし。医者には成長期かな?と言われ続け20年。

「もう成長してないし!」「もう医者の言うことは信じない!」と思うように。

周りの人からは痛みを心配されるどころか、天気予報代わりに「明日雨降る?」と聞かれるようになってしまったという苦い思い出が。

この症状の原因究明を諦めかけていた頃、周囲の年配の方々から「天気が崩れると古傷が痛む」とか「体調がすぐれない」と似たような症状を持つ人の声をきくように。

この話を当時気功を学んでいる方にお話ししたところ「それは第六感神経痛ですね」と言われました。

調べてみると「肋間神経痛」は出てきますが、「第六感神経痛」は出てきません。その方曰く「身体の痛みで天気を察知しているわけですよね?それは第六感が働いているんですよ」とのこと。なるほど!面白い発想ですね。

でも、だからと言って何も解決しなかったわけですが・・・。「気象病」を知ったのはそれからだいぶ経ってからのことでした。

天気によって引き起こされる体調不良「気象病」

雨の日というのは気象的に言うと低気圧の通過する日です。そしてこの低気圧というのは、文字通り気圧が下がる現象になります。天気が原因で起きる体調不良は「気象病」と呼ばれ、決して「気のせい」ではありません。

昔から天気と体調には深い関係があることはわかっていました。

頭痛や関節痛、めまいや喘息、古傷の痛みや神経痛など様々な症状を引き起こします。どんなに健康な人でも、雨の日は心身ともに憂鬱と感じることがあります。

現代の生活習慣によって年々気象病の患者数は増加傾向にあります。気象病についての研究が進んだのは最近のことなので、気象病が一般に認知され、自分の気象病に気づくことも、患者数が増えている原因のひとつでしょう。

「気象病」は、正式な「病名」ではない!

正式名称として存在はしていませんが、気圧・気温・湿度などの気象変化に伴って、様々な体調不良が起きる気象病。

「天候が変わるときに体調が悪い」「雨が降る前や天候が変わる前に、なんとなく予測ができる」この2つに当てはまる人は、気象病の可能性が高いです。

続いて、「耳鳴りやめまいが起こりやすい」「肩こり、首こりがある。首に怪我をしたことがある」「猫背、反り腰がある。姿勢が悪い」「乗り物酔いをしやすい」「パソコンやスマートフォンの使用時間が、1日4時間以上」この中で、3つ以上当てはまると、「気象病予備軍」と言えます。

「気象病」の主な原因

こういった天気や気圧の変化によるさまざまな症状は、特に女性に多く見られるといわれています。

気象病の主な原因は気圧の変化。変化は急なほど症状が強くなります。天気や気圧の変化によって、私たち人間の体は無意識のうちにストレスを感じています。

このストレス反応に抵抗しようとすると、体調を整える自律神経が乱れる原因になります。自律神経のうち交感神経が優位になり、交感神経は血管を収縮させ、心拍数を上げて体を興奮させる働きがあるため、心身が緊張状態になります。この緊張状態と代謝が滞ることにより、さまざまな不調が起こりやすくなるのです。

また、気圧が急激に低下すると、気圧を感知する内耳が膨張して、頭痛や胃痛などさまざまな症状が現れます。関節の内部が膨張して神経を圧迫し、関節痛が起きることもあります。

体調不良を起こしやすいのは主に気圧が低下するときと言われていますが、反対に気圧が上昇することで具合が悪くなる人もいるようです。

代表的な症状

気象病として最も多くの人が挙げる症状が頭痛。他にも、首の痛み、めまい、耳鳴り、気管支喘息、関節痛、神経痛、古傷の痛み、鬱なども気象病の症状のひとつです。

<頭痛>

最も多い症状が頭痛。脈を打つような痛みが特徴的です。

交感神経が優位にきたことで脳の血管が拡張し、痛み物質が放出され、さらに血管が広がるという悪循環によって引き起こされます。

<首の痛み>

首には、重要な交感神経が走っている上、気圧の変化を感知する内耳ともつながっています。

気圧の変化によって内耳や交感神経が刺激を受けると、首に痛みを感じやすくなります。5kg程の重さの頭を支えている首は、体の中でも負担の大きい部位です。

<めまい>

気圧が内耳を刺激する影響でめまいが生じることがあります。

<耳鳴り>

耳鳴りや耳の聞こえが悪いといった症状も代表的です。

耳の症状と合わせて吐き気や眠気などを感じるケースもあります。

<気管支喘息>

気管支喘息の症状が特に出やすいのが、気温と気圧の変化が大きい季節の変わり目。

特に空気も乾燥し始める秋口はリスクが高くなります。

<関節リウマチ>

関節リウマチも、天気の変化の影響を受けやすいです。天気が悪い日は関節の痛みや腫れなど、症状が出やすくなる人が多いようです。

<古傷の痛み>

雨の日は特に、過去に骨折をしてできた古傷が痛んだり、うずいたりすることがあります。

<更年期障害>

自律神経がストレスを受けると、更年期障害の症状として代表的な、顔のほてりやのぼせ、急激な発汗といったホットフラッシュの症状が引き起こされることがあります。

<うつ症状>

自律神経のバランスが乱れると、気分が落ち込み、不安感を覚える人もいます。憂鬱な気分で物事に集中できない、落ち着かないといった症状を引き起こすことも。不眠や食欲低下といった身体的な症状につながるケースもあります。

気圧の変化を受けやすい人の特徴

気圧の変化で、症状を引き起こしやすい人の特徴を見ていきましょう。特に気圧の変化を受けやすいのは、「耳が敏感な人」「乗り物酔いしやすい人」といわれています。

ここでいう「耳」とは鼓膜の奥にある器官「内耳」のことをいいます。内耳で気圧の変化を感じ取ると脳にその情報が伝わり、自律神経系が刺激されます。

内耳が気圧変化に敏感であるほど、わずかな気圧の変化でも脳に情報が伝わりやすくなるため、自律神経のバランスが乱れてしまうのです。また、乗り物酔いしやすい傾向がある人は、内耳が乗り物による震動にも敏感であるためです。

予防と対策

では気象病はどのようにして予防すればよいでしょうか? 

最近ではエアコンの効果で夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。

このような体にとってやさしい環境は自律神経系の働きを弱めることにつながり、気圧の変化などで自律神経のバランスが崩れやすくなります。たまには意識して汗をかくと良いでしょう。

・まずは、自律神経系のバランスを整える生活を送ることを心掛がけることが大切です。

適度に体を動かし、起床時刻はなるべく毎日同じ時刻にして、朝食はしっかり食べましょう。1日3食を守ることが大切ですが、特に朝食は、寝ている間に下がってしまった体温を上げ、自律神経を整えるのに大きな役割を果たすので欠かさないようにしましょう。

身体を温めるのも、症状改善に有効といわれています。

・身体を温める為に、少しぬるめのお湯にゆっくり浸かるのも一つの方法です。お風呂の水圧でマッサージ効果も期待できます。

・自律神経系のパフォーマンスを上げるためには、ゆっくり長くできる運動を積極的に行うことが大切です。

自律神経を安定させるために取り入れたい運動は、ウォーキングや軽めのランニング、水泳など、ゆっくり長くできるものです。なかでも水泳は自律神経の働きによい刺激を与えてくれます。体温より低い水の中でゆっくり体を動かすと、体の代謝がじわじわと上がっていきます。何キロも泳ぐ必要はありません。水の中をゆっくり歩くだけで効果があります。

・自律神経系を整えるためには、充分な休息も重要です。

香りもリラックスするためには効果的です。ラベンダー、カモミール、サンダルウッド、イランイランなどの香りは、神経の高ぶりを鎮めてくれるといいます。

・自律神経の乱れに効く、手首にある「内関」のツボを押してみましょう。

内関はもともと、乗り物酔いや自律神経の乱れに効くツボです。ふらつきやめまいなどの症状が現れそうなときに刺激すると、症状が収まります。両手首の内側にあるしわの真ん中から、ひじ方向に指3本分下がったあたりに響くような感覚があればそこが内関です。左右の腕にありますが、特に痛さやだるさの感じるほうを主に刺激します。

・内耳の血流をよくして、気象病の予防をしましょう。

気象病の人は内耳の血流が悪い傾向があると言われています。ですから、耳の血流をよくすれば、気象病の予防にも役立ちます。首のストレッチや耳の周辺をマッサージすることもおすすめです。

・雨の日に体のだるさや頭痛、むくみなどを感じやすい方は、「体を冷やさない・水分をこまめに摂る・適度に体を動かす・水の巡りをよくする食材を食べる」といった体調不良の予防策・改善策を、毎日の生活に取り入れてみましょう。

たとえばお風呂にゆったり入って汗をかいて水分を抜いたり、利尿作用のあるお茶を飲んで、体内の水の巡りをよくするのも大切です。

・気象病対策にはビタミンB1が有効です。痛みや自律神経のメカニズムとも深く関係していて、脳の栄養素・糖質を体内でエネルギーに換えてくれる際に不可欠です。ビタミンB1が多く含まれている豚肉、うなぎ、玄米などを摂取しましょう。

*「気象病」自体は特定の病気ではないため、「根治」という考え方からは少しずれます。

予防と対策で天気から受ける影響を少しでも減らし、体調を崩してしまう回数を減らしていきましょう。

ライター:だんちょ