ワクワクできるポータルポイントサイト!!

logo

ブックメーカーの賭け方の1つ「ドローノーベット」ははたして割にあう賭け方なのか?

Wed, 06 Nov 2019 08:56:36 +0000

ブックメーカーのサッカー投資において、主にブックメーカー中級者によく利用されるのが「ドローノーベット」という、的中時の配当が減る代わりに引き分け時には全額返金される、一種の保険がついた賭け方がある。

サッカーは野球などと違い、とにかく点が入りにくいスポーツであるため、たとえ弱小チームが相手の試合であったとしても常に引き分けによる掛け金没収というリスクがつきまとう。

ドローノーベットはその引き分け没収リスクを回避できるということで人気の賭け方だが、その一方で「ドローノーベットは長期的に見ると回収率は低くなるから割りに合わない。無意味」という批判もかなり根強い。

はたしてドローノーベットは有効な賭け方なのか?それとも意味のない、割りに合わない賭け方なのか? 

検証をしてみたので、ぜひ参考にして頂きたい。

そもそもドローノーベットとは何か

今さらかもしれないが、最初にドローノーベットについて解説する。

ドローノーベットはその名前の通り

  • ドロー=引き分け
  • ノーベット=賭けなし、賭け無効

つまり「引き分け時賭け無効」を意味する。

あるチームの勝ちにドローノーベットで賭けた場合、そのチームが勝利すれば配当がもらえ、引き分けの場合は賭け事態がなかったことになり全額返金となる。

通常の賭け方の場合は賭けたチームが負けた場合だけではなく、引き分けの場合も掛け金は没収されてしまうので、引き分けが多いサッカーの賭けにおいては、非常に重宝される賭け方である。

このようにドローノーベットは引き分けのことを考えずに安心して賭けられる賭け方ではあるのだが、その反面「オッズが大幅に低くなる」という問題もある。

通常の賭け方でオッズが3倍を超えるような場合でも、ドローノーベットにすると2倍台に落ち込むことも珍しくない。

また1.1倍や1.2倍といった、いわゆる鉄板と言われる試合の場合、ドローノーベットのオッズが1.01とほぼ元返しと言えるような極めて低いオッズになってしまうことすらある。

通常の賭けをした時のオッズとドローノーベットで賭けた時のオッズの関係は、競馬での単勝と複勝の関係をイメージすると分かりやすいかもしれない。

ドローノーベット肯定派とドローノーベット否定派の間には激しい対立がある 

ドローノーベットには肯定派と否定派がおり、その両者は昔からかなりの言い合いを続けている。

その両者の主張を見てみよう。 

ドローノーベット肯定派の言い分

ドローノーベット肯定派の言い分はこうである。 

「サッカーは他のスポーツと違い点数が入りにくい。そのため、たとえ圧倒的な強豪チームと弱小チームの試合でも、弱小チームが徹底的に引き分け狙いのドン引きサッカーをやってしまった場合、引き分けで終わってしまうことは珍しくない。確かにオッズは下がってしまうが、引き分けという事故を回避するためにもドローノーベットは有効である。」

この主張を裏付ける良い例が2015年のワールドカップアジア予選、日本対シンガポールの試合である。

この試合は日本勝利のオッズが1.03と5~6点の差をつけて日本が勝利しないとおかしいぐらいの低オッズの鉄板試合であった。

実際この試合の賭けに参加していた人の多くは-2.5(3点差勝利)や-3.5(4点差勝利)といったものに賭けていて、単純な日本勝利に賭けている人はあまりいなかった。

それぐらい誰もが日本勝利以外ありえないと思っていた試合だったのである。

しかし、結果はシンガポールのゴールキーパーの神セーブが連発し0-0の引き分け。

サッカーの試合は戦力の差が圧倒的だったとしても、このように弱い側のチームが「引き分けでいい」と割り切って守りを固めれば、ノーゴールの引き分けに持ち込むことも可能なスポーツなのである。

最近は戦力で劣るチームでも、あえて攻撃的なサッカーをするのがトレンドであるので0-0の引き分けは減る傾向にはあるが、昔のJリーグのような延長Vゴール方式やPK方式でも取り入れない限り、引き分けリスクが完全になくなることはないのである。

こう考えるとドローノーベット肯定派の意見は至極真っ当に思えてくるのだが、これに異を唱えるのがドローノーベット否定派である。

ドローノーベット否定派の言い分

ドローノーベットに異を唱えるドローノーベット否定派の言い分はこうである。 

「確かにドローノーベットは引き分け時の損失リスクをなくし勝率もあげるだろう。しかしそれと引き換えにオッズが大きく下がってしまい的中時の配当が減ってしまう。そのため単純に勝ち負けに賭け続けた方がドローノーベットに賭け続けた場合よりトータルの回収率では高くなる。」 

ドローノーベットは、引き分け時の損失リスクがなくなる分オッズが大幅に下がるという現実がある。

1.6倍ぐらいのオッズだと1.3倍ぐらいの下げに止まるが、3倍ぐらいのオッズになると2倍程度にまで下がることも珍しくはない。

競馬で「トリガミ」という、「馬券は的中しているのに収支はマイナスになり損をする」という現象があるが、ドローノーベットでもそれと同じような「トータルでは損失が出る」という現象が発生しやすくなる、というのがこのドローノーベット否定派の言い分である。

ドローノーベット肯定派の反論

しかしドローノーベット肯定派も黙ってはいない。 

「ドローノーベットで賭け続けると回収率は低くなると言うが、通常の賭け方の場合は連敗が重なって大きくドローダウンしやすくなるという問題がある。いくらトータルでの回収率が高いと言ってもそもそも大きなドローダウンで手持ちの資金がなくなってしまったら何の意味もないではないか。」 

サッカーの場合、優勝争いをするチームが「泥沼の5連敗」などということはなかなか発生しないものだが、「5試合勝ち星なし」などということはそう珍しいことではない。

通常の賭け方の場合は引き分けも負けと同じ扱いなので、5試合勝ちなしは5連敗と同等である。

そして勝てない試合が重なれば手持ち資金が枯渇してしまい、その後いくら連勝を重ねたとしても賭けに参加できないという事態になってしまう。

こうなると、いくらトータルでは回収率が高いと言ったところで全くの無意味である。

ドローノーベット否定派の反論

この肯定派の反論にも否定派は食い下がる。 

「ドローダウンが大きいと言うが、仮に普通の賭け方の方がドローダウンが大きいなら一回あたりの掛け金を減らせばいいだけの話である。そもそもドローノーベットはオッズの下がり方があまりにも大きいので、例え1回あたりの掛け金を半分ぐらいにしても普通の賭け方の方がトータルでの儲けは大きくなる。」 

資金が枯渇してしまうのが怖いと言うなら賭け金を低く設定すればいいだけ、賭け金を低く設定すれば当然的中時の配当も減るがオッズの高さがそれをカバーしてくれる、というものである。

確かにドローノーベットの場合は、的中時にもらえる配当が通常のかけ方の半分程度になることもある。

つまり賭け金を半分にして通常の賭け方をしたのと同じ状態になる。

これなら初めから賭け金を半分にして通常の賭け方をしても変わらないのではないか?という気もしてくる。 

過去5年間のJ1リーグ優勝チームを使って検証

ではドローノーベット肯定派と否定派、どちらが正しいのかを検証してみる。

使うのは過去5年間のJ1リーグ優勝チームで、検証する内容は

  • 優勝チームの勝ちに毎回1万円ずつ賭け続けたらどれぐらい儲かるのか(もしくは損をするの)
  • ドローダウンはどれぐらいになるのか

の2点である。

これを通常の賭け方とドローノーベットで比較してみた。 

結果は以下の通り。 

2018年 川崎

・通常の賭け方 

収支 38万1100円-34万円=+4万1100円 

最大ドローダウン -4万円

・ドローノーベット 

収支 29万0300円-28万円=+1万300円 

最大ドローダウン -2万円 

2017年 川崎

・通常の賭け方

収支 40万7300円-34万0000円=+6万7300円 

最大ドローダウン -4万円 

・ドローノーベット 

収支 31万2000円-25万円=+6万2000円 

最大ドローダウン -1万円

2016年 浦和

・通常の賭け方 

収支 38万2200円-34万円=+4万2200円 

最大ドローダウン -5万円 

・ドローノーベット 

収支 29万6100円-29万円=+6100円 

最大ドローダウン -3万円

2015年 広島

・通常の賭け方 

収支 50万1600円-34万円=+16万1600円 

最大ドローダウン -3万円

・ドローノーベット

収支 37万7900円-29万円=+8万7900円 

最大ドローダウン -2万円

2014年 ガンバ

・通常の賭け方

収支 37万1700円-34万円=+3万1700円 

最大ドローダウン -5万円 

・ドローノーベット 

収支 28万円-28万円=0円

最大ドローダウン -3万円 

このことからわかるように、ドローノーベットで賭け続けると確かに最大ドローダウンは軽減されるというのが分かる。

しかし同時に、一年のトータルの収支もかなり落ち込む傾向にあるという問題も浮き彫りになった。

2017年は5000円ほどの落ち込みで済んでいるが、2018年は4倍の差がつき、2016年は7倍近い差、2015年は2倍ほどの差、2014年に至ってはそもそもドローノーベットの収支がプラスマイナスゼロである。

これだけの収支の差がつくと、ドローノーベットを行うよりは賭け金を半分に減らした上で普通の賭け方をした方が費用対効果は高いと言える。 

このように優勝チーム勝利への賭けに関しては「ドローノーベットは使えない賭け方」ということができる。

しかしここで一つの疑問が生じる。 

「優勝チームは勝ち星が多く負け数が少ない。勝ち星が多く負け数が少ないチームならドローノーベットの優位性が落ちるのは当然。条件を変えればまた違う結果が出るのではないか?」

ということで次に勝ち星が少なく、負け数が多い最下位チームを使って検証をしてみる。

過去5年間のJ1リーグ最下位チームを使って検証

優勝チームとは真逆の「負け数が多い最下位チーム」を使ってドローノーベットに優位性があるのか、それともないのかを検証してみた。 

結果は以下の通り。

2018年 長崎 

・通常の賭け方 

収支 30万9800円-34万円=-3万200円

最大ドローダウン -7万円 

・ドローノーベット 

収支 23万8100円-28万円=-4万1900円 

最大ドローダウン -5万円 

2017年 大宮 

・通常の賭け方 

収支 21万5200円-34万円=-12万4800円 

最大ドローダウン -12万円 

・ドローノーベット

収支 17万4700円-24万円=-6万5300円 

最大ドローダウン -6万円 

2016年 福岡 

・通常の賭け方 

収支 15万7000円-34万円=-18万3000円 

最大ドローダウン -8万円 

・ドローノーベット

収支 13万4000円-27万円=-13万6000円 

最大ドローダウン -5万円

2015年 山形 

・通常の賭け方 

収支 14万8300円-34万円=-19万1700円 

最大ドローダウン -18万円 

・ドローノーベット

収支 11万500-22万円=-10万9500円 

最大ドローダウン -4万円

2014年 徳島 

・通常の賭け方 

収支 21万3000円-34万円=-12万7000円 

最大ドローダウン -13万円 

・ドローノーベット

収支 16万7600円-29万円=-12万2400円 

最大ドローダウン -9万円

このように、優勝チームに賭け続けた場合とは逆に「ドローノーベットの優位性が大きく出る」結果となった。

収支の面で見てみるとドローノーベットの方が損失が大きくなったのは2018年の長崎だけで、後は普通の賭け方をした方が損失が大きくなっている。

また、最大ドローダウンも2015年山形の-18万円に代表されるように、普通の賭け方はかなり深刻なレベルの大きなドローダウンに出くわす可能性があるということが判明した。

そしてこの検証でもう一つ判明したのが「大穴狙いで最下位争いをするチームに賭け続けるのは全く割に合わない」ということである。 

最下位争いをするチームはオッズが6~8倍くらいになることもあるのだが、そもそも全然勝てないからいくらオッズが高くても意味がない。

やはりブックメーカー投資をする際は「強いチームの勝利に賭ける」のが基本のようである。

まとめ

ここまでの内容をまとめると、

1.強いチームの勝利にかける場合はドローノーベットに優位性はない

2.弱いチームの勝利にかける場合はドローノーベットはかなりの優位性を保つ

これだけ見ると賭ける対象の強さ、オッズによってドローノーベットを使うか否かを決めるのがいいという結論になりそうだが、これに加え、

3.弱いチームの勝利にかけて収支をプラスに持っていくのはかなり困難である

ということも言える。 

そもそも弱いチームの勝利に賭けるのは割に合わず無意味な行為なのである。 

よってこの記事の結論は「ドローノーベットは割に合う賭け方ではない」とさせていただくので、今後のブックメーカー投資にぜひ活かして頂きたい。